期限までに間に合わない!
このままではマズイと、一気に緊張が高まり、不安に襲われる経験、誰でもありますよね。
「あのとき、こうしていれば良かった」と後悔の念に頭が支配されますが、時既に遅し。。
「自分のせいで遅延したから、自分で取り戻さなくちゃ」とアセるところですが、ちょっと待ってください。
もちろん取り戻す努力は大事ですが、まず自分で取り戻すことが出来るか考える必要があります。
残タスクの作業時間を見積もって、期限までに取り戻せますか?
見積もった結果、自分で遅延を取り戻せるようでしたら、頑張ってください!
自分で遅延を取り戻すとは
自分一人の力で頑張れと言っているわけではなく、自分の裁量で取り戻すことができれば良いのですから、仲間に「ゴメン、手伝って!」とお願いするのもアリです。
むしろ積極的に周りを巻き込み、協力を求めましょう!
(その人にはお礼を必ず忘れずに! 困っているところを見かけたら、今度はこちらから協力しましょう)
もし自分で遅延分を取り戻せないようでしたら、上司に相談するしか無いのですが、「すみません!期限に間に合いません」だけでは言葉が足りません。
と言うのも、上司は「間に合わない」と報告を受けたら、現状と遅れた原因を把握して、遅延の対策を考えます。
上司も多忙ですので、あらかじめ対策案を考えてから報告し、上司には決定の判断だけしてもらうほうがスムーズです。
そこで今回は遅延を取り戻すための対策を4つ挙げます。
どの方法を採用するかは、仕事の目的などを考慮して考えてみてください。
仕事が遅延した場合の対策
①対応する人を増やす(リソースの追加)
作業が遅れているから人を追加して間に合わせようという方法です。チーム内に余裕のある人がいる場合に相談すると良いでしょう。
単純に1人追加したら、作業のスピードが倍になるなら良いのですが、そうとも限りません。
もし自分にしか出来ない作業を頼むとしたら、作業の仕方を説明する時間も必要です。出来上がったものをチェックする必要もあるかも知れません。
そのため、仕事の内容や追加する人のスキルも考慮した上で、リカバリ可能か(スケジュールを回復できるか)考える必要があります。
②仕事の対象範囲を絞る(スコープの変更)
期限までに間に合わないので、仕事を全量を行うのではなく、より優先するものを絞り込み、作業量を減らして間に合わせる方法です。
仕事を細分化してみると、「この部分は期限までに必須だけど、この部分は期限の後でも良いよね」というものがある場合に有効です。
より重要なこれとこれを優先する考えでよろしければ、この日までに完了出来ます。残りはこの日まで掛かる見込みです。
③成果物の品質を段階的に向上する(クオリティレベルの変更)
期限までに8割の品質で仕事を終わら、その後品質を10割へ上げる方法です。
期限の段階では細かい品質を問われない場合に有効な考え方です。
期限までにレビューが出来るレベルまでは仕上げられます。詳細はそれ以降に詰めさせて頂きたいのですが、よろしいでしょうか。詳細はこの日までに完了します。
④納期を延ばす(スケジュールの変更)
要するに、「少し期限を延ばしてもらう」というものです。
多くの作業(タスク)がある中でスケジュールを引いている都合上、タスク毎に期限が決められています。
このタスクを終わらせないと、次のタスクが始められないなどクリティカルなタスクは難しいですが、そうでないのでしたら後続のスケジュールを調整することで、タスクの遅延を吸収できる場合があります。
まとめ
以上、4つの対策を挙げました。仕事の目的、状況などに合わせて対策案を組み合わせるなどして考えてみてください。
もちろん仕事の現場では、型にはまったキレイな仕事ばかりではなくカオスなものなので、これ以外の方法でリカバリしても良いです。
要は遅延の報告を上司にする時に、自分なりの考えを示すことが大事なのです。
言われたことをやるだけではなく、主体的に仕事に取り組んでいる姿勢が感じられれば、上司も多くは言いません。
対策が考えつかなければ、なるべく早めに報告してください。上司は視野も広く裁量も大きいので、簡単に対策を出せるかもしれません。
最後に。
今回は、仕事が遅延した場合の対策をテーマにしたので、遅延の原因については触れませんでした。
ですが、仕事の場においては原因の再発防止のほうが重要です。必ず同じ遅延を繰り返しますから。
遅延は何が原因だったか。今回の遅延を2度と起こさないためにはどうすればよいか。振り返って考えることを習慣にできれば、今回挙げた対策を考える必要がなくなるかも知れませんね。