別業界、別職種に転職しても大丈夫?数値で見える化!

転職したいけど、自分の力が他の会社でも通用するのかな。

新卒で入社して何年か経ち、割り振られた仕事を一人でこなせるようになったけど、今の会社でしか役に立たないような気がする。

将来のことを考えると、このままじゃマズイとは思っているけど、どうすればいいのかなぁ。

今の自分はビジネスパーソンとして、どのくらいの価値があるのかわからない。転職できるかもわからなくてモヤモヤしている人もいるのではないでしょうか。

自分の価値を測る明確な基準があり、数値として見えれば良いのですが、そのようなものはないので、不安がつのります。

そこで、不安をなくすため、転職時に必要な武器を整理して、自分の武器を数値として見える化しました。

 

最初に結論

見える化とは。
転職に必要な3つの要素(経験、強み、若さ)に点数をつけ、その合計点数により転職成功を狙えるかを示します。

これはあくまで目安です。自分の感覚での採点になるので数字あそびに近いと感じるかも知れません。

ですが、転職に必要な大きな要素を知ることで、自分が持っている武器、足りない武器が見えてきます。

たとえ今は転職しなくても、いつでも転職できるようになるには、どの程度のスピートでスキルアップをしなければならないのか、考えるキッカケになります。

10年後に後悔しないためにも、今の自分のポジションを確認しましょう。

自分が持っている武器の整理

まず転職に必要な要素です。大きく分けて3つあります。

  • 経験(業界、職種経験)
  • 強み
  • 若さ

若さが武器に入るの?と思うかも知れませんが、転職時には重要な要素です。

ステップ1:要素の書き出し

自分に当てはめて、この要素を書き出します。

例:不動産の営業職、25歳の場合

要素を順に説明します。

①経験今の会社の業界と、自分の職種です。
②強みこれまでの経験から自分の強みと、自分に備わっているポータブルスキルなどを書き出します。

書き出すポイントは、周りの人たちと比べないこと。周りの人と比べたり、客観的に見てしまうと書く手が止まってしまうので、あくまでも自分が思っている自分に備わっている強みを書き出します。
③若さズバリ年齢を書くだけです。

 

ステップ2:点数の割り当て

次に、要素に対して点数を振ります。

例:不動産の営業職、25歳の場合

要素の点数の振り方を順に説明します。

少し説明が長いですが、ココを超えれば、あとは楽に読めます!

①経験業界の知識経験と、職種の経験の点数をそれぞれ振ります。
点数の基準は、十分な実績を持つベテランを15点としたときに、自分は何点にあたるのかを考えて点数をつけます。
(周りにいる尊敬できるベテラン先輩を基準に考えても良いです)
②強み現状の自分の強みが、客観的にどの程度の需要(価値)があるかを考え、満点を30点として点数を付けます。

どのような強みなら需要があるのかは、業界や、企業の求人内容により変わります。
ですが一般的に企業は、年齢相応の働きを期待しています。
若手なら、自ら考えて行動し成果を上げられること。中堅ならリーダーとして。ベテランなら部下を持ち、指導、マネージメントを期待します。
企業はあなたの強みを聞いた上で、どの程度の活躍を期待できるか、と値踏みします。
企業側の視点で、あなたの強みに点数をつけてみてください。

難しいですよね。深く考えるものでもないので、ザックリで良いです。
③若さ以下のポイント表の数字を書きます。

③若さのポイント表

20歳
(40)
21歳
(40)
22歳
(40)
23歳
(40)
24歳
(39)
25歳
(37)
26歳
(33)
27歳
(29)
28歳
(25)
29歳
(21)
30歳
(17)
31歳
(13)
32歳
(9)
33歳
(5)
34歳
(1)
35歳
(0)
36歳
(-1)
37歳
(-2)
38歳
(-3)
39歳
(-4)
40歳
(-5)
41歳
(-6)
42歳
(-7)
43歳
(-8)
44歳
(-9)
45歳
(-10)
46歳
(-11)
47歳
(-12)
48歳
(-13)
49歳
(-14)
50歳
(-15)
51歳
(-16)
52歳
(-17)
53歳
(-18)
54歳
(-19)
55歳
(-20)

各要素(経験、強み、若さ)へ点数を振り、合計点数が出ましたね。

転職成功の目安は、40点以上です。

この合計点数が100点になることはありません。
「経験」や「強み」は、年々積み上げていきますが、「若さ」のポイントは年々下がっていくためです。
20代前半で、ベテランの域の経験と強みを持っていれば100点になりますが、そんな超人はいませんよね。

上の例では合計点数が52点のため、転職の成功を狙えます。

では、異業界や、異職種への転職なら、どうでしょうか。

 

転職できるか、見える化

 

Case1:Aさん(不動産の営業職28歳)の場合

Aさん(不動産の営業職28歳)が、ITエンジニアを目指して転職する場合

不動産の営業職からITエンジニアへの転職です。業界と職種を超えているため、経験(業界、職種経験)の武器が使えません。

そのため、要素と点数を変更します。

解説

  • 「①経験」は、転職先の、業界、職種の経験がないので点数はゼロになります。
  • 「②強み」は、現在の営業職での経験をアピールすることで、+2点としています。
  • 結果、合計38点となり、基準となる40点を下回りました。

これまでの不動産業界の経験、営業職の経験を捨てて、自分の強みと若さだけでの転職は苦戦しそうです。

では、職種は変えずに、業界だけ変えた場合を考えます。

 

Aさん(不動産の営業職28歳)が、営業の経験を活かし、今後も成長を続けそうなIT業界へ転職する場合

解説

  • 「①経験」は、異業界への転職のため、業界の点数のみゼロになります。職種の点数は引き継ぎます。
  • 「②強み」は、不動産業界の経験をアピールできることを前提に、+1点しました。
  • 異業界への転職では、合計点数が46点となり、基準となる40点を上回りました。

これまでの営業職の経験を活かした転職であれば、成功を狙えそうです。

 

Case2:Bさん(不動産の営業職38歳)の場合

Bさん(不動産の営業職38歳)が、業界、職種を変えずに転職する場合

解説

  • 同じ業界、同じ職種での転職なので、点数の変更はありません。現在の武器をフルにアピールできます。
  • 合計点数が48点で、基準となる40点を上回っています。

業界、職種を変えなければ、十分に転職成功を狙えます。
ですが、業界経験、職種の経験をどちらかでも捨てると、転職は難しくなるでしょう。

業界、職種は変えずに、これまでの知識、経験をすべて活かした即戦力となる転職を考えたほうが良いでしょう。

 

最後に

上の例で、何となくわかったと思いますが、経験を積んで、スキルアップして強みをつけても、年齢とともに転職の幅が少なくなります。

35歳くらいになると、転職先企業から求められるのは即戦力なので、業界や職種を変える転職は難しいかも知れません。

今の業界、職種が自分に合わなければ、できるだけ早めに自分に合う場所を見つけたいですね。

 

次のステップへ

今回は自分の武器について紹介しましたが、転職の合否は、「自分の武器」と「市場のニーズ(需要)」により決まります。

あなたがいくら素晴らしい武器を持っていても、それを買ってくれるニーズ(需要)がないと転職できません。

ニーズ(需要)は、業界により変わるので、どの業界にいて、どの職種経験があるかも重要になってきます。

また、業界、職種により平均給与も変わってきます。

より良い転職を行うためにも、どのような業界があるのかを知っておくことは大事です。

 

ここでは紹介できませんでいたが、より良い業界の探し方を、次の記事で紹介しています。
参考にしてください。

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